2011年3月19日土曜日

仕事、誇り

仕事上、東京電力の方から電話がよくかかってきます。
皆さん、まず謝ります。
ご迷惑をおかけしていますって。
東京電力の方々が悪いわけじゃないのに。
懸命に努力されているのに。
東京電力の紳士たちは、皆さんそうです。
とても疲れた声をされているのに気づいてしまいます。

大規模工事のためによく連絡をとっていた関係会社の
現場代理人の方から、こんな話を伺いました。
仲間の10人が福島の原発に緊急召集されたので、その
準備で忙しかった、と。
今福島原発で作業をしてくださっている方々は、お名前も
会社名もほとんど出てこないですが、私の日常の仕事と
関わりの近い方々もいらっしゃるということです。

いま、インフラに携わる人々は全力を尽くしています。
私も同僚も毎日8時前に出社し、電力会社からの要請に
できる限り応えたいと思っています。
そんなこと大したことじゃないですが。
電力会社の方々は本当にものすごくハードな毎日だと
思います。お休みはとれているのかな…。
計画停電、本数の少ない電車、原発への不安などで
東京電力が批判されるたびに悲しくなっていました。

この1週間、節電や譲り合いなど、ほとんどの人が協力して
日々を送りました。
それは日本人として本当に誇らしく感じられることでした。
それでも、木曜、金曜あたりになったとき、混雑した電車
の中で人々が疲れてきた様子なのを感じました。
ずっと誰も何も言わなかったのに、つまらないことに怒って
文句をいう人が出てきてしまいました。

ここで連休があって良かった。
自分もきっと疲れていたのだと思います。
疲れたなんて言っていてはいけないと思っていたけど、
今日ゆっくり過ごし、少し落ち着いた気がします。
長期戦になることは間違いないので、
時間がかかっても、譲り合いの気持ちをなくさずに、
被災された方々のことを思っていける国民でありたい、
と心からそう思います。

このブログは、こんな話が多くなってしまうかもしれません。
私の仕事の話なんて興味ないと思うし、節電のため、
体力温存のため、あまり書けないかもしれません。
でも、ときどき、聞いてもらえたら嬉しいです。

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